確定申告 2017

年度末が近づく今日この頃、確定申告の時期となりました。

年金事務所で用事を済ませたところで、確定申告の特設会場へ足を運びました。
小樽駅前から徒歩数分、産業会館という築数十年の古臭いビルの中に設けられています。
ビルの中は昭和の匂いが漂い、古臭い商店が並びますが、買い物客は少ないと思います。
遠い昔は買い物客で賑わったと思いますが、今は細々と店が営業を続けている感じです。
小樽市主導の商業政策は完全に失敗しており、その影響は少なからずあると思います。
あと十数年もすれば、また利権目当てに再開発しようという話になるのでしょうかね。

そんなことを思いながらビルの中を歩き、確定申告会場へ向かいます。

会場入口

ちょっと角度のきつい階段を上がりますと目の前が会場、それなりに混雑しています。
必要書類を持参しただけなので、受付を済ませ、書類作成用の端末が空くのを待つだけ。
自ら作成できる人は番号札を待たされた時点で11人待ち、呼ばれるまで約40分ぐらいか。
これでも早い方で、自ら作成できないお手伝いのひとつきの場合は現時点で60人待ちと。
受付を済ませてから書類を作成して、提出するまでに何時間かかるのかと気になります。
呼ばれるまで数十分待ちましたが、毎年恒例なので書類の作成は十分ぐらいで終了です。
利用者識別番号の入力で暗証番号がエラーで焦りましたが、それ以外はルーチンワーク。
暗証番号に関する手続きは税務署に足を運ぶ必要がありまして、後日行ってきましょう。
提出は電子データなので端末上のボタンをポチッで完了、送信完了を確認して終了です。
自分の控えとかを印刷、台紙に必要書類を添付、後は係員に手渡して、全てが終了です。
受付から終了まで約1時間、そのうち待ち時間が約45分、作成その他で約15分でしたよ。
ある程度の所得控除があったので、数千円の還付金があり、そのうち振り込まれます。

今年も確定申告が終わりましたが、わざわざ申告することを不思議に思うでしょう。
そこら辺の社畜サラリーマンなら会社に書類を提出すれば、勝手に手続きしてくれます。
俗にいう年末調整ですが、確かに税務署に足を運ぶとか書類を作成する手間はないです。
ただ、会社の総務を信用してすべてを任せると痛い目を見るので、自分でやるだけです。
そこは経験者は語るということで、年末調整や社会保険の手続で結構やられていますね。
あと、自分で確定申告することで税に対する意識が変わってくるということもあります。
今までなら取られるから払っているという感じですが、今は必要な分だけ払う感じです。
それは、本来払うべき税金を払うだけであり、それ以上は払う必要ないということです。
自分で申告して収入を知り所得税や住民税と社会保険料の額を知ることは大事ですよ。

もう、毎年恒例となっていますが確定申告が終了、自分にお疲れ様でした。

年金事務所の対応の謎

平日のお休みな金曜日、年金事務所に足を運びました。

何しに行ったのかといえば、年金記録確認国民年金追納についての相談です。

年に一度、面倒でも年金事務所に足を運び、自分の年金について確認をしています。
ねんきんネットや定期便、年金機構や会社の事務、どれも信用するに値しませんね。
年金事務所で確認した記録が正であるのか、これまた微妙なところだと思いますが、
だけど、自分の把握している情報と記録に不整合を修正することは可能となります。
ただでさえ信用できない年金制度、だけど、制度がある以上は利用するだけですよ。
だからこそ、数十年後に大騒ぎしないよう、今から記録を整備しておくワケです。

今回、過去に免除を受けた国民年金の納付分について、納付しようと思いました。
過去に何度か失業しており、その度に免除手続きして、納付が免除されてきました。
将来のことを考えたら追納して、少しでも支給額を増やした方が得策だと思います。
しかも、追納すれば所得税や住民税も控除となり、多少はおトクになるはずですね。
ただ、年金制度が信用出来ないので、将来の支給額については未知数なところです。

窓口の担当者年金受給していそうなヨボヨボのババァ本当に大丈夫?、なの?

受付で書かされた相談票を手渡すと、本人確認をすることなく話が始まりました。

目の前の端末加入記録を出力、印刷したデータを提示してきます。
そして、何も説明することなく「アナタの加入記録に問題はありません」との回答。
何を根拠に記録に誤りがないといえるのか、それは担当者のみが知るところですが、
データを見て勝手に納得されても、それは担当者の自己満足にしかすぎませんけど。
こちらから、前回の追納分について確認すると、ようやく何か説明してくれました。

前提のなるのが免除期間、2009年7月から2011年7月までの24ヶ月間あるのは確か。
さらに2015年4月から6月までの3ヶ月間あるので、合わせると27ヶ月間になるはず。
その前にも何十ヶ月間あるはずですが、これはルール上追納対象外となっています。
これを古い順(追納期限が近い順)に払うワケですが、この担当者はちょっと違い、
何と、2015年4月から6月までの3ヶ月間を引き合いに納付額を計算してましたけど、
しかも、3ヶ月分追納しても年間で2400円しか支給額が増えないから無意味だよと。
ここで「期限が近い順に払うはずでしょ」と指摘すれば、「そうですねぇ」と回答。
理解されていないようで、印刷データを見ながら「追納はココの免除から」と指摘。
あまり理解されてないみたいで、何とか話を進めるも、同じ話の繰り返しでした。

さらに担当者から「何で追納しようと思ったの?」と衝撃のひと言が出ました。
そりゃあ、老後のことを考えて支給額を増やそうと思いまして」と答えましたが、
すると、「支給開始が70歳とか80歳になるから追納したって無駄だよ」という迷言。
ちょっと待てよ、この国の年金支給開始年齢は65歳になったことは周知の事実だが、
いつの間に70歳に引き上げられ、いつから80歳に引き上げられるのかは知らないよ。
確かに世界的な流れとして68歳とか70歳に引き上げられているという話はあるけど、
それに合わせて、この国でも70歳に引き上げようという話があるのは知っているが、
それはまだ議論している段階であり、引き上げ開始が決まるのはまだ先の話です。
あまりに不思議だったので「いつ引き上げられるって決まったの?」と聞きまして、
世界的な流れで支給開始が引き上げられているから引き上げられる」という回答。
それって年金制度のある諸外国が支給開始年齢を引き上げたという話じゃないのか?
あまりに呆れ、「引き上げるなら法律変えないと無理じゃない?」と問いかけると、
そうですけど、アナタは70歳からじゃないの支給されないよ」という返答でした。
どうしても、ワタクシの支給開始年齢を引き上げたいらしく、追納させたくないと。
年金機構は免除者が追納を希望しても手続きさせないという通達を出しているのか?

それじゃあ、国民年金の追納に関して、年金機構のウェブを確認してみますと・・・

年金機構プレス

あれっ、「保険料の後払い(追納)をお勧めします」というページがありますけど。
保険料の免除や猶予の期間があると、貰える年金額が少なくなってしまいますけど、
後から追加でも保険料を納付することで、貰える年金額が増やすことが出来ますよ。
しかも、社会保険料控除で所得税や住民税が軽減されるから、是非とも追納を。
ということは、担当者は厚労省や年金機構の意に反した対応をしていたようですね。
その真意は分かりかねますが、こういう対応が年金不信を増長させるのは確かです。

最終的に年度末が近く、来年度以降に手続きするように書類を貰って終わりました。
まあ、自分のために年金を追納しようとして、こんなに苦労するのか不思議ですね。
年金制度は様々な問題を抱えており、将来的に制度改正があるのは分かりますけど、
だけど、そんな先の制度改正のことなんて知る術もなく、今の制度に従うだけです。

最後に加入記録の印刷データを頂こうとした個人情報保護を理由に拒否されました。
本人が自分自身の年金加入記録のデータを貰うことが出来ない珍事に遭遇しました。
こちらが抗議すると、色々な理由をつけて、必死になって抵抗されてしまいました。
さすがに「この情報が流用されてしまうと困るでしょ」と本人に向かって言う始末。
そもそも、裁定請求を出すのが25年後の話、今すぐ流用できるものでありませんよ。
というか、そんな重要な情報を本人確認せずに相談者に開示するのが大問題でしょ。
たまたま本人が話しをしていましたが、代理人とか第三者の可能性がありますよね。
それなのに年金加入記録を紙媒体に印刷して、話を続けていたのは不可解ですけど。
まず最初に本人確認を済ませ、それから、本題に入るべきじゃないだと思いますよ。
結局、最後の最後に本人確認をすることで印刷データもを貰うことが出来ましたが、
まあ、個人情報保護を理由にしている割に個人情報取扱が疎かにしているようです。

窓口対応の職員のレベルは年々下り、これが地方だと散々たるレベルだと思います。
この数年は小樽の年金事務所に足を運んでいますが、最悪レベルなのは確かですよ。
窓口で椅子に腰掛けた瞬間、「何しに来たの?」なんて言う担当者は序の口ですよ。
こちらから説明を求めたことに対し、何も説明できずに逆ギレした担当者もいます。
最後は自ら上司を呼びに行くという斬新な対応、これが年配の正規職員でしたから。
窓口で自分の年金記録を確認しにきた相談者にねんきんネットの資料を渡す担当者。
同意もなく個人情報を使って、端末からねんきんネットの手続きをしたみたいです。
問題を指摘すれば、「あっ、そうですか」と謝罪もなく、平然としていましたけど。
一番まともな対応だったのが、第二土曜日の担当者、正規まともな職員でしょうね。
それなりに知識を持っており、手続きも素早く、説明も丁寧で問題ない感じでした。
複雑怪奇な年金制度の全てを理解しろは言わないけど、最低限のレベルは必要です。

この窓口の対応から見えくるものは年金制度に対する不信の増長でしょうか。
年金制度を理解していないだけならまだしも、持論を押し付けてくる担当者は不要。
不安を煽られても、現行制度がある以上はそれに従うしかないのが現実なんですね。
だからこそ、記録に確認に訪れ、免除を受けていた分の追納を考えるワケですけど。
それをまともな説明もできないくせに偉そうに持論を押し付けてくるなということ。
まともな対応ができないのなら、言われたことだけ対応してればいいだけの話です。
こんな対応の担当者がいれば、加入者が年金制度に不信を持ってしまうと思います。
加入者が制度に不信を持ってしまえば、色々な意味で制度の破綻へ一直線でしょう。
そんなことになる前に年金制度だけでなく、年金機構の改革も必要だと思いますよ。
加入者との接点となるの年金事務所の意識改革が大事になってくるのかと思います。
もちろん、複雑怪奇な年金制度の改革、財政とかの改善も必要になってきますけど。
十数年前から色々問題を抱えているようですが、変わっていく必要があるでしょう。

ちょっと年金事務所に足を運んで、色々考えさせられることがありました。