つい最近まで絶好調だったピーチですが、新たな話題を提供してくれました。
機長不足による計画減便に続いて、今度は異常降下による重大インシデントの発生です。
ピーチ、那覇空港手前で異常降下…重大インシデントに認定 (Response)
ピーチ機:海面異常接近 国交省「重大事案」 那覇空港 (毎日新聞)
その翌日にはピーチからお詫びのプレスリリース、とりあえず謝っておけ的な内容。
お国から重大インシデントのお墨付きを頂くほどの危険なフライトはどんなものか?
ピーチ機が那覇空港の北で着陸態勢に入ろうとしていたところから話が始まります。
本来は滑走路の約5キロ手前で高度は約300m、ここで最終の着陸態勢に入るみたいです。
何を勘違いしたのか、約10キロ手前から最終の着陸態勢に入り、降下を開始したとのこと。
約7キロ手前で高度100m、対地接近警報が動作、一時は高度75mまで降下したみたいで。
機首を上げる回避措置で海へのドボンを避け、ゴーアラウンド後に那覇空港に着陸したと。
着陸直前に見る景色に地上ではなく海上というのは、何かを覚悟してしまいそうですけど。
とりあえず、何事もなかったように目的地の那覇へ到着、怪我人もなく、無事で何よりです。
機長によると「管制官から降下するように指示されたと勘違いした」とのことですが・・・
ちょっと待てよ!、管制官から指示が出れば、機長が指示を復唱するのは、基本でしょ?
あと、ツーマンコンセプトはどこへ?、副操縦士だって管制官の指示を理解していたはず。
そんな状況で海にドボンしそうになった原因は何か?、運輸安全委員会の調査待ちですね。
ここにきて色々やらかしてくれたピーチ、これがLCCの現実なんでしょうね。
飛行機で人を運ぶというより人のような荷物を運ぶ、クォリティのカケラすらありませんよ。
だけど、計画通りに飛行機を飛ばすという最小限のサービスは提供して求めるところです。
安全なのは当たり前のこと、異常降下で墜落一歩手前の事態なんてもってのほかですよ。
計画減便に重大インシデントのダブルパンチでイメージは腐りかけの桃という感じでしょう。
多少なりとも乗客離れが進むと思いますが、ここで一度立ち止まって見つめ直すとか。
これを機に計画通りに安全な飛行機を飛ばせる航空会社になることを期待したいですね。